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松本普さん 講演会「被災地の今」2015/7/1

カテゴリー:大学礼拝

大学礼拝の特別企画として、礼拝後に講演会を開きました。

松本普(まつもと ひろし)さんは「日本聖公会 だいじに・東北 被災者支援センターしんち」の専従スタッフとして、東日本大震災の被災地支援に最初から関わってこられ、現在は、今年6月に開設された日本聖公会の支援拠点「支援センターしんち・がん小屋」に常駐して、福島県新地町を拠点に被災者支援を続けておられます。本学の震災復興支援ボランティア活動の強力なコーディネーターでもある方です。被災地の現状を語っていただくには最適な方をお招きできました。

講演の前半では、記録ビデオ(日本聖公会「いっしょに歩こう!プロジェクト」製作)で過去を振り返りました。津波の恐ろしさや被災者の方々の苦悩を忘れないためには、時々はこのような映像を見ることも大切でしょう。

後半は松本さんの熱い語りです。飾りのない「現代の語り部」が発する真実に、場内が緊張感に包まれます。仮設住宅入居者数の推移を示すデータが映し出されましたが、それは、震災は今なお続いている「現実」である事をあらわしています。それに加え、震災に伴って発生した原発事故に起因する風評被害が、様々な形で被災者の方々の人間関係にまで悪影響を及ぼしているという事実に、何か、心の底のダークな部分をえぐられるような気持ちになりました。その他、東京オリンピックとの関わりとかの話題も挙がって、とにかく、見えないところで被災地と私たちは繋がっている事が良く分かりました。今これをご覧の皆さんも、ご自分で被災地の現状を検索してみられてはいかがでしょうか。

様々な事がありますが、イエス・キリストが説く平安のようなものが心から失われませんように。(加藤)

主はお答えになった。「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。 しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。」
(ルカによる福音書10:41-42)

 

 

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