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相澤先生へ(ご逝去を悼んで)2018/5/25

カテゴリー:2018年度

「チャップレ~ン🎵」聖マーガレット会(聖書研究会)の活動が終わり空腹に耐えかねて、育ち盛りだった我々がそう言うと「お腹すきましたか、では行きましょう」と、いつも天津飯をご馳走してくれましたね。私は自転車通学だったので「鎮籏さんが途中で倒れるといけないから」と、結構真顔で言われましたっけ。

思えば、祖父が浄土宗の僧侶という私が柳城に入ったこと、始めに配られた聖書が一冊足りず、チャプレンの所へいただきに行き「私は仏教徒です」と宣言して驚かれたこと、もっとキリスト教のことを知りたいと思った私が、聖マーガレット会に入ったこと、そして聖マタイ教会でチャプレンに結婚式を挙げていただいたこと、その全てが、今、私が同窓会会長というお役目をさせていただいていることに繋がっていたのですね。大きな力がチャプレンと出会わせ、チャプレンがキリスト教の世界に導いてくださいました。

5年程前に教会の前で偶然お会いした時も、当時の学校と同窓会の関係をご存知だったチャプレンは会長になった私を心配してくださり、また「あなたなら新しい関係を築いていける」と励ましてくださいました。4年前の同窓会総会の礼拝司式をお願いした時は「体調次第では迷惑をかけるかもしれませんよ」と言いながらも、昔と変わらない穏やかだけどチカラのこもった礼拝をしてくださり、約30年ぶりのチャプレンの礼拝に触れて、懐かしさと喜びで胸が熱くなりました。その年の総会はチャプレン会いたさに、いつもの倍近い出席者数でした。チャプレンは、聖職者だから、教員だからではなく、人として学生一人一人を大切に思い接してくださったから、みんなに尊敬され慕われていたのですね。

チャプレン、あなたが土を耕し種を蒔いた学生たちは、今世界中で、きっと様々な花を咲かせていることでしょう。空の上から見ていてくださいね。そしてたくさんの花でいっぱいの場所のひとつ、それが柳城短大でありますように、微力ながら同窓会を盛り立てていきたいと思います。それがチャプレンからいただいたたくさんの愛に対する恩返しになると信じて。(鎮籏)

●柳城短大の元チャプレンであるダビデ 相澤 晃 司祭が2018年5月11日に逝去されました(77歳)。御霊の平安を心よりお祈りいたします。

 

2014/11/1 創立116周年記念礼拝(第2部 講演会『神様の恵みに生かされたチャプレン時代』)より

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