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卒業・修了・終業礼拝 2016/3/16

カテゴリー:大学礼拝

 

 

 

 

 

 

 

「そこではもはや、ユダヤ人もギリシア人もなく、奴隷も自由な身分の者もなく、男も女もありません。あなたがたは皆、キリスト・イエスにおいて一つだからです。」 【ガラテヤの信徒への手紙3:28】

今年度をもって退任される新海学長に、「女性がいっそう輝いて生きる ―憲法がその原動力―」と題してお話をいただきました。

社会教育学の中でも、戦前から戦後にかけての教育行政にご造詣が深い先生は、法的根拠を明確にしながら、一方で、聖書が語る精神性をも加味して、女性の地位向上への期待を私たちに熱く語られました。

「女性が『人』として認められていなかった」戦前における平塚らいてう市川房枝、そして戦後のGHQ憲法草案作成チームのベアテ・シロタ・ゴードンの功績が最初に讃えられましたが、すぐさま、日本の現状について、鋭い警鐘が鳴らされます。「男女平等の法的整備はできたが、中身はこれから…。」 そして未だに「男は仕事、女は家事」という考え方から脱却できない日本は、2016年3月7日に国連の女性差別撤廃条約委員会からいくつかの勧告を受けるに至るのです。

本学の多くの女子学生さんは卒業後に保育現場へと巣立っていきます。先生のお話は、もちろん、その彼女らへのエールであったはずです。イエス・キリストの前にあっては、人は皆平等。この高い精神性のもと、卒業生の皆さんには、自身のことと共に、弱者である子どもたちや要介護者らの人権を守る側にも立って欲しいと思いました。「愛をもって仕えなさい」という本学の教えに従って。(加藤)

 

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