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終業礼拝 2017/3/16

カテゴリー:大学礼拝

【エフェソの信徒への手紙 5:15-17】
愚かな者としてではなく、賢い者として、細かく気を配って歩みなさい。
時をよく用いなさい。今は悪い時代なのです。
だから、無分別な者とならず、主の御心が何であるかを悟りなさい。

聖公会の暦では、今年は、3月1日から復活日(イースター)4月16日までを大斎節と定め、この期間、日曜日を除く40日間を、イエス・キリストが荒れ野で断食をしたことにちなんで、私たちも節約した生活を心がけながら自分自身を反省して、イースターの後に、少しでも自分の生き方が向上するよう努めるという、そんな習慣になっています。

【保育科1年生、保育専攻科1年生向け】

さて、今日の聖書に「今は悪い時代」とありました。確かに、今の日本で起こっている色々な事件の中には、責任のある人が平気で言い訳をする場合も多く見られますが、これでは日本全体の風紀が乱れて、世の中に「これくらいはいいだろう」といった無責任な空気が生まれるかもしれません。そんな悪い時代に仮になったとしても、私たちは「悪いことはしない」という決意を持ちたいものです。

大きな話になりましたが、私たちは日常的に自分を振り返ってみる必要があります。良いことも悪いこともあるでしょう。皆さんも柳城短大の1年間を振り返ってみてください。この24日には始業礼拝がもたれて新しい学期が始まります。それまでの短い間、十分に反省をして、良いスタートを切って下さい。

【保育科2年生、保育専攻科2年生、介護福祉専攻科向け】

反省するのは、何も個人だけの話ではなく、日本の社会そのものも反省を迫られています。国政では色々な問題が取り上げられていますが、責任のある人が、ウソがばれないよう必死になっている姿を見るたびに、これでは社会全体の倫理観が下がるのではと心配になります。今日の聖書にある通り、私たちは悪い時代であっても「賢い者として」歩みたいものです。

さて、皆さんはいよいよ卒業を迎えます。新しい世界に向かって希望と不安で一杯でしょうが、誰でも最初は同じなので、必要以上に気を使わないで、分からないことは素直に「分からない」と言うことが大切です。ここが実は大きな分かれ目で、「分からない」と言えずに内に閉じこもってしまう人がいます。素直に人に尋ねてみましょう。さらには、悩んでいるのは自分だけではないと自分に言い聞かせることです。こうすれば、新しい職場でも、きっとうまくいくことでしょう。

初出勤が始まるまでにしばらく自由な時間が持てます。仕事が始まると長期休暇が取り辛くなりますから、今の時間を有効に使い、体力も付けておくと良いでしょう。自分を見直すチャンスでもあります。

新しい社会でのご活躍を期待しています。(チャプレン)

プリムラとワイヤープランツ

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