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マルコ通読27(マルコによる福音書12:13-17)2018/11/3

カテゴリー:活動記録

今回心に響いた御言葉は…
イエスは言われた。「皇帝のものは皇帝に、神のものは神に返しなさい。」彼らは、イエスの答えに驚き入った。(マルコによる福音書12:17)

本来なら敵対しあう者同士であったファリサイ派とヘロデ派が、イエスを殺すという合致のもとに集まりました。彼らはイエスを褒めあげ気持ちよくさせておき、その後に油断ならない質問をふっかけるという人の心理をうまく突く手段を使っています。しかしイエスには、そのような人間の狡猾さは全く通じません。すべてを見抜き会話を長引かせることを断つイエスの戦略に、人間は立ちうちできるはずがないのです。

「税金を納めるべきか?」 その問いかけは、Yes/Noのどちらを答えてもイエスを窮地に陥れるように計られていました。しかしイエスはそのような謀略に対して、さらりと「皇帝のものは皇帝に返せばよいではないか」と答えるのです。

私は今回の通読中、このイエスの感覚が、初めはすんなり理解出来ず考えに考えてしまい…😊✨ 迷路に陥ってしまいました。すると「落とし物があったらどのようにしますか?」とのヒントをもらいました。「その持ち主に返しますが…」と答えた瞬間、物事を子どもの様に単純明快に考えるイエスの現実的な理性と、彼の爽やかな本質に触れることが出来た(‼)と私は感じました。イエスはYes/Noで答えることを避けて、ファリサイ派とヘロデ派の企みをものの見事に一蹴されたのです。

そして加えて、富は天に積めという意味で、イエスは「神のものは神に返しなさい」と彼らを諭されました。物質的なものと魂のものとを区別し、私たちが向かい求めるべき道を指し示してくださったのです。

今回の『皇帝への税金』と題されたイエスの御言葉はとても有名な記事です。「知っている」と思っていることと「御言葉を深く心に刻む」ということは意識レベルでは全く異なるのだと、私は通読をとおし体感しました。

次回もイエスの御言葉からイエスを感じ、その御姿を学び、自身の喜びとしていきます(^o^)/


押し花を使った栞作り

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