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大学礼拝「村人と共に ~痛みが情熱へ~」2019/10/15

カテゴリー:大学礼拝

今年で5回目を迎えたAHI巡回報告会。年にたった一度の機会ですが、毎回、中身の濃いお話を頂き、ほんとうに感謝です‼

今回はカンボジア国籍でクリスチャンのチャン・レイさんをお招きしました。通訳はいつものようにAHIスタッフの中島隆宏さんです。

チャンさんはFIDR国際開発救援財団の職員で、現在は、カンボジア事務所に勤務しています。栄養改善のため、州・郡の保健課職員の能力育成とともに、母親グループづくりによって5歳児未満の子どもたちの栄養改善活動に取り組んでいるとのことです。

その現状と、ここまでに至る彼女の道のりとが、礼拝の奨励と礼拝後の「柳城タイム」の中で熱く語られました。それらの要点を以下に箇条書きします。テーマの根底を支える聖書の言葉は、「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です。(フィリピ4:13)」

なお、詳しくは「ちゃぺるにゅーす」にて後日ご報告します。

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①高校卒業後から働いてきた中国資本の工場を辞めて、キリスト教会の英語の教師になったことで給料が大きく下がったが、教会に通う中で、私は人々への奉仕の仕事が自分にとって一番大切なことだと気づいた。

②看護大学在籍中、インターンでの経験から、病気の人々の命を救いたければ、治療よりも予防の方が優先事項であることを学んだ。

③失業中、私は多くのことに悩まされ、「神様、あなたの次のご計画は何か?」、「どうすれば私はそれを実現できるのか?」という問いかけをした。そして「わたしを強めてくださる方のお陰で、わたしにはすべてが可能です。(フィリピ4:13)」とのみ言葉が与えられた。私は待つことを学び、神のご計画の中にあることを知って、心穏やかになった。

④私はカンボジア保健省と協力してファシリテーターとして働き、母親と子どもの健康を改善するために、母親対象に健康と栄養に関する知識を伝え、意識を変える活動をしている。ところが、親の半数以上が乾季になると州外に出稼ぎに行ってしまう。残された子どもの面倒を見るのは祖父母であるが、彼/彼女らは、あの過酷だったポル・ポト政権時代の世代なので、教育や保健衛生の分野における知識が乏しい傾向にある。私は祖父母らの子育てをもサポートしようと努力しているが、読み書きができない人もいて、その道のりは大変険しい。でも、私は決してあきらめるつもりはない。ひたすら忍耐強く取り組むのみである。

⑤今回、AHIの研修に参加することで多くの経験と新しい知識を得たが、私が最も強いインスピレーションを持ったのは広島から学んだ「平和への構築」だった。被ばくしても生き続ける木や残された建物が私に大きな希望を与えてくれた。私は身近なところから平和を求め、家族や職場に広げたいと思う。

⑥すべての子どもは白い紙のように純粋なものとして生まれるが、中には暴力を受けたり親から離されたりして、十分なケアを受けられないケースもある。一緒に種をまこう。そうすれば将来に実りがあり、あなたの社会は愛で包まれるはずだ。愛と平和をあなたの周りの子どもたちと分かち合おう。そして、平和の作り手となろう。

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●最後にAHIのサイトに掲載されている記事をご紹介しておきます。こちらへ。

 

 

 

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