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大学礼拝 2016/4/27

カテゴリー:大学礼拝

「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。」(ヨハネによる福音書13:34-35)

先日行われた学外ゼミの折り、新入生から「なぜ入学式がキリスト教式で行われたのですか」という質問を受けました。

本学の礎であるキリスト教は、「愛の宗教」とよく呼ばれます。建学の精神である「愛をもって仕えなさい」や先程読まれた聖書箇所にも「愛」という言葉が記されている通りです。「愛」の言葉の意味は奥深くて、恋愛をはじめ、家族愛、動物愛など様々なケースで用いられます。この礼拝の中でも毎回「神は愛です」と唱えられます。できる限り礼拝に出席をして、本学を創設したカナダ人マーガレット・ヤング宣教師のことを覚え、本学がキリスト教の愛の精神の上に成り立っていることを理解して下さい。

ちなみに、私が礼拝で皆さんに期待したいことは二つあります。一つは、キリスト教の精神の中でも世間に通用する普遍的なことがらを学んで欲しいということです。先程言った「愛」などはその良い例です。二つ目は、祈る時間を持って欲しいということです。「祈り」というと身を引いてしまう人がいるかもしれませんが、祈ったことのない人はいないと思います。初詣でのお祈りなどは誰でもやっていることです。祈りとは心の底から願い求めることです。

今の西暦はイエス・キリストが誕生したとされる年を基準に刻まれています。紀元前を表すBCが「Before Christ」キリスト以前、それに対して紀元ADはラテン語の「神の年」の略称です。イエス・キリストは30歳頃から宣教をはじめ、33歳頃に十字架刑で命を落とし、その三日後に復活を果たされました。その後は弟子たちが世界各地にキリスト教を広め、それが2000年後の現在に至っているわけです。イエス・キリストの言動は聖書の中にある4つの福音書に書かれていますが、キリスト教では、イエス・キリストを神と同格に扱うので、目に見えない神のことがこの福音書に具体的に記されていることになります。これが他の宗教とは異なる点で、キリスト教が比較的分かり易い理由にもなっています。

学校などの施設としての教会をチャペルと呼び、そこで働く私のような立場の人をチャプレンと言います。週一回の礼拝で自分自身を振り返る以外にも、別の日に何か相談事があれば私を訪ねることもできます。どうかこの一年、このチャペルとチャプレンをおおいに利用してみてください。(チャプレン)

ノースポール

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