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大学礼拝 2016/6/15

カテゴリー:大学礼拝

【マタイによる福音書22:35-40】
そのうちの一人、律法の専門家が、イエスを試そうとして尋ねた。
「先生、律法の中で、どの掟が最も重要でしょうか。」
イエスは言われた。「『心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』
これが最も重要な第一の掟である。
第二も、これと同じように重要である。『隣人を自分のように愛しなさい。』
律法全体と預言者は、この二つの掟に基づいている。」

本学の礼拝式文には、終わりの方に「折々の祈り」が設けられています。以前より、東日本大震災被災者のための祈りを中心にして皆さんと共に唱え続けていますが、大勢で一緒に祈るということに、実は大きな意味があります。つまり、個人的な希望や悩みについて祈って、それが適えられそうにない時にでも、他の人が一緒に祈ってくれたなら、何かしら癒しのようなものが与えられる、といったようなことがあるからです。

本日の福音書に「心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くして」と強調されている通りです。学生の皆さんは授業に追われているせいで、普段は「学ぶ/考える」ことに頭を使いがちでしょうが、「思う/願う」ほうにも時間を使いたいものです。そこには「神に祈る」ことも含まれますが、その神には、神ご自身の思いがあります。神はこの世のすべてを作って良しとされました。ですので、この世にあるすべてのものを大切にすることは神の思いに適う行為であり、これがすなわち「隣人を愛しなさい」というイエスの言葉につながるわけです。

神の思いに適う人になるためにも、「隣人を愛する」ことに励みたいものです。(チャプレン)

マリーゴールド

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