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倉敷の大原美術館にあるエル・グレコの絵画『受胎告知』は薄暗い部屋に飾られていました。この美術館を立ち上げた大原 孫三郎(おおはら まごさぶろう、1880-1943)は、ヤング宣教師がちょうど柳城を創設した頃、東京で放蕩三昧を繰り返しています。でも謹慎中に回心し、さらに25歳の時にはクリスチャンとなり、数々の社会貢献に身を投じて行くのです。
今年もクリスマスを迎える時期(アドベント 降臨節)に入りました。新しい自分になりたい、何かに挑戦したいという気持ちに私たちをさせる時期でもありますね。

●説教のテーマ:「受胎告知」
●説教者:大西 修 チャプレン
●聖書箇所:ルカによる福音書1:26-38
1:26 六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。
1:27 ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。
1:28 天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」
1:29 マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。
1:30 すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。
1:31 あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。
1:32 その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。
1:33 彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」
1:34 マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」
1:35 天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。
1:36 あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。
1:37 神にできないことは何一つない。」
1:38 マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。

●日時:12月13日(水) 13:10~ 対象:保育科1年生・保育科2年生・専攻科学生・教職員
●礼拝形態:合同礼拝
●場所:チャペル

○次回以降の予定
・12/20(水) クリスマス礼拝(体育館)16:30~
・12/27(水)合同礼拝(チャペル)13:10~ 説教:大西チャプレン
・1/10(水)合同礼拝(チャペル)13:10~ 説教:大西チャプレン

Xmasツリーの点灯式は、今年も静かに行われました。

最近のスマホは実に写真の出来がよくて、私の様な素人でもこんな感じに撮れてしまいます。もちろん、肉眼でこんなふうには決して見えません。

ネット上で写真が飛び交う時代です。メラビアンの法則は誤解されて流布されているそうですが、それでも、視覚に訴える情報には確かに説得力があります。

イエス・キリストは偽善を嫌いました。見た目よりも心を大切にされた方です。

クリスマスのこの時期、彼の誕生を祝うとともに、彼のお人柄を心静かに思い起こす日々を過ごしたいものです。(加藤)

律法学者たちとファリサイ派の人々、あなたたち偽善者は不幸だ。白く塗った墓に似ているからだ。外側は美しく見えるが、内側は死者の骨やあらゆる汚れで満ちている。
このようにあなたたちも、外側は人に正しいように見えながら、内側は偽善と不法で満ちている。【マタイによる福音書23:27-28】

記念企画の方もご覧ください

 

マザー・テレサは、貧しき人々の姿をイエス・キリストに重ねていたと言います。彼女は、その根拠を下の聖書箇所に見出したのです。神の偉大なる僕を育んだ福音書。この「人類の財産」をご一緒に味わいましょう! お待ちしています。

●説教のテーマ:「クリスマスの備え」~愛あるところに神います~
●お話:大西 修 チャプレン
●聖書箇所:マタイによる福音書25:34-40
25:34 そこで、王は右側にいる人たちに言う。『さあ、わたしの父に祝福された人たち、天地創造の時からお前たちのために用意されている国を受け継ぎなさい。
25:35 お前たちは、わたしが飢えていたときに食べさせ、のどが渇いていたときに飲ませ、旅をしていたときに宿を貸し、
25:36 裸のときに着せ、病気のときに見舞い、牢にいたときに訪ねてくれたからだ。』
25:37 すると、正しい人たちが王に答える。『主よ、いつわたしたちは、飢えておられるのを見て食べ物を差し上げ、のどが渇いておられるのを見て飲み物を差し上げたでしょうか。
25:38 いつ、旅をしておられるのを見てお宿を貸し、裸でおられるのを見てお着せしたでしょうか。
25:39 いつ、病気をなさったり、牢におられたりするのを見て、お訪ねしたでしょうか。』
25:40 そこで、王は答える。『はっきり言っておく。わたしの兄弟であるこの最も小さい者の一人にしたのは、わたしにしてくれたことなのである。』

●日付:12月6日(水) 13:10~ 対象:保育科1年生・保育科2年生・専攻科学生・教職員
●礼拝形態:合同礼拝
●場所:チャペル
★柳城短大附属 柳城幼稚園のあお組さんがキャロリングを披露してくださいます。

○次回以降の予定
・12/7(木)
16:30~クリスマスツリー点灯式(1号館玄関)
18:10~「黙想と祈りの集い」(チャペル)
★有志学生さん4名によるXmas特別企画です。ご参加、お待ちしています(下記ポスター)。八事聖霊修道院のシスターさんも8名ほどが応援に駆け付けてくださいますよ!
・12/13(水)  合同礼拝(チャペル) 13:10~ 説教:大西チャプレン
・12/20(水) クリスマス礼拝(体育館)16:30~

昼休みのひと時、新しくて楽しい歌で元気になりませんか?
子ども賛美歌も含めて、いろいろな歌にチャレンジしています。

2013年7月29日から始まったこの15分の企画。時にはタンバリンなども登場したりして盛り上がっています。

学生さん、教職員の皆さんのご参加、お待ちしています(加藤)

晴天の恵みの中、今年も無事に創立記念行事を終えることができました。主に感謝です。以下、式の模様を簡単にお知らせします。

■学校法人 柳城学院  創立119周年 記念礼拝 (午前9時30分~ 短大体育館)

 

 

 

 

 

前奏:司式者団が入場します。

 

 

 

 

 

聖歌:367番「イスきみはいとうるわし」【創立者愛唱歌】
●詩編:第23編
創立119周年記念の祈り
聖書:ガラテヤの信徒への手紙 第5章1節、13~14節
この自由を得させるために、キリストはわたしたちを自由の身にしてくださったのです。だから、しっかりしなさい。奴隷の軛に二度とつながれてはなりません。兄弟たち、あなたがたは、自由を得るために召し出されたのです。ただ、この自由を、肉に罪を犯させる機会とせずに、愛によって互いに仕えなさい。律法全体は、「隣人を自分のように愛しなさい」という一句によって全うされるからです。

 

 

 

 

 

 

聖歌:498番「主われを愛す」
●平和の挨拶

 

 

 

 

 

主の祈り
●諸祈祷
名古屋柳城短期大学のための祈り:全能の神よ、わたしたちはただ主の賜物によってまことの知恵を得ることができます。どうか、み名によって建てられた名古屋柳城短期大学に恵みを下し、教える者と学ぶ者を祝福して、共に知識を深め、主の真理を悟り、愛をもって互いに仕え、謙遜な心で唯一の神を仰ぐことができるようにしてください。主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

附属幼稚園のための祈り:天の父よ、あなたのみ名によって建てられた幼稚園、ことに名古屋柳城短期大学の附属幼稚園である柳城幼稚園、豊田幼稚園、三好丘聖マーガレット幼稚園を覚えて祈ります。どうか、子どもたちと教職員を祝福し、豊かな出会いと交わりを通して、ともに光の子として歩むことができるようにしてください。主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

創立者及びこれまでの仕え人たちのための祈り
本学院に関わるすべての逝去者のための祈り

式辞:理事長 ペテロ 渋澤 一郎 主教

マーガレット・ヤング先生が1898年に自宅で保母養成を始めてから119年を迎えました。今年もこうして記念礼拝を行なえること、あらためて神様に感謝したいと思います。柳城学院も変革期を迎えています。新たな気持ちでスタートしましょう。

今日11/1は聖公会の教会歴で「諸聖徒日」に当たります。色々な聖人らを覚える日ですが、ヤング先生ほか、柳城に関わったすべての人々を覚える日としてもふさわしいのではないでしょうか。

本日の講師である西原廉太司祭は、教会を「鳥の巣」に例えておられます。小枝やビニールなどの様々な物が組み合わさって作られている巣ですが、これが意外に頑丈です。柳城も同じですね。建学の精神である「愛をもって仕えよ」という気持ちで互いに心で強く結ばれて、鳥の巣のように丈夫な柳城を作っていきたいものです。

 

 

 

 

 

 

式辞:学長 長縄 年延

すばらしい天気になりました。今日を祝ってくれているようです。

来年の120周年記念に向けてキャンパス整備工事が始まりました。正門にあった桜とメタセコイヤが切られてすっきりはしましたが寂しさも残ります。1期工事として来年3月までに学食とラーニングコモンズを有する棟が完成し、それに伴ってキッズルームは3号館へ移設されます。続く2期工事では、来年度、1、2号館をつなぐ棟が完成することでロッカー室が広くなりピアノ個人練習室も増えます。学生満足度調査を踏まえたベストな案ではないかと思っています。工事によって学生の皆さんにもご迷惑をおかけしますが、将来の柳城のためにご協力をよろしくお願いします。

40名から始まり100、150、200と定員を増やしてきた本学ですが、卒業生の総数は7961名で、保母養成校の時代の318名を加えると更に増えます。この大変な数の皆さんが地域の子育てや保育に貢献されてきました。それと共に、これらの方々のお陰もあって本学の就職率は100%を維持しております。

少子化の影響で入学者の確保が難しい時代になりました。それでも1人ひとりが神からいただいた命です。大切に育ててまいります。

建学の精神を胸に、これからも愛と奉仕の業に歩んでいって欲しいと思います。

 

 

 

 

 

 

聖歌:417番「あなたの平和の」
●永年勤続者表彰

 

 

 

 

 

 

●感謝の祈り:天の父よ、み子イエス・キリストは幼子を祝福し、神の国はこのような者の国であると教えてくださいました。どうかみ名によって建てられた柳城学院に恵みを下し、ここに集うわたしたちが主のみ旨に従って、心もからだも健やかに成長し、信仰の道を学び、主に仕えてみ栄を現すことができるようにしてください。主イエス・キリストによってお願いいたします。アーメン

●祝福
●校歌
●後奏:司式者団が退場します。

 

 

 

 

 

●来賓紹介
●名古屋柳城短期大学 特別給付奨学金 2年次奨励奨学生表彰

 

 

 

 

 


■第2部 創立119周年記念  特別講演

「創立120周年を迎えるにあたって」-聖公会の中での柳城学院の存在-
学校法人立教学院 副院長 アシジのフランシス 西原 廉太 司祭

本講演の要旨は「597年から続く聖公会の輝かしい歴史の時間と空間の中で、名古屋柳城短期大学は他の聖公会関係学校と共存にしているので、皆さんには、この事実を胸に、誇りを持って歩んでいって欲しい」というものでした。歴史に裏打ちされた権威なるものが、かなり強調されていたように感じました。保育/介護という美しい「草の根的世界」で頑張ろうとする柳城生の心にどれほど響いたでしょうか。

講演で語られた膨大な情報のすべてをここでは紹介できませんが、要点だけをかいつまんでお知らせしておきましょう。

・アメリカのウィリアムズ宣教師が日本への宣教を開始した1859年を日本聖公会の元年としている。彼は立教学院の創始者であり、日本聖公会の初代主教でもある。

・イギリスのバチェラー宣教師は、1877年に北海道(函館)伝道を始めたことを契機にアイヌ民族と深く関わることになる。歌集『若きウタリに』の著者であり聖公会の伝道者でもあったバチェラー八重子は彼の養女である。また、聖公会のクリスチャンでユーカラの伝承者であった金成(かんなり)マツは彼の設立した学校に入学している。『アイヌ神謡集』を著した知里幸恵(ちりゆきえ)はマツの妹の娘である。知里も聖公会のクリスチャン。

・講師が管理牧師を勤める岡谷聖バルナバ教会は、カナダ聖公会から派遣された司祭によって建てられた。当時、製糸業で過酷な労働を強いられていた工女さんらは、この教会で癒され救われていた。

・597年、教皇グレゴリウス1世から派遣されたオーガスティンが、英国カンタベリーに修道院を建てたのが聖公会のそもそものルーツである。カンタベリー大聖堂は全世界聖公会の総本山で、そこの主教座は権威のシンボル的存在。その権威は椅子から座る者へとインストールされるとみなされている。現カンタベリー大主教は第105代ジャズティン・ウエルビー。

・トレント、ヤング、ボーマン、ホーキンスと続くカナダ聖公会の女性宣教師の活動で今日の柳城があるといえる。彼女らの当時の記録や手紙などから、日本人へそそがれた彼女らの愛の深さや、資金を調達しながら学校運営に励んだ姿がうかがい知れる。

 

 

 

 

 

 

■学校法人 柳城学院  創立者記念墓地礼拝
(午後1時~ 日本聖公会中部教区 共同墓地(八事霊園内))

 

 

 

 

 

●聖語:イエスは言われた。「わたしはよみがえりであり、命である。わたしを信じる者は、たとえ死んでも生きる。また生きていて、わたしを信じる者は、いつまでも死なない」(ヨハネ  11:25-26)
●聖歌 第181番「主 生きたまえば」(ヤング先生埋葬時に使われた聖歌)
●詩編 第139編
●聖書  ヨハネによる福音書 第14章1~6節
「心を騒がせるな。神を信じなさい。そして、わたしをも信じなさい。わたしの父の家には住む所がたくさんある。もしなければ、あなたがたのために場所を用意しに行くと言ったであろうか。行ってあなたがたのために場所を用意したら、戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。わたしがどこへ行くのか、その道をあなたがたは知っている。」トマスが言った。「主よ、どこへ行かれるのか、わたしたちには分かりません。どうして、その道を知ることができるでしょうか。」イエスは言われた。「わたしは道であり、真理であり、命である。わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。

●お話し:チャプレン大西 修 主教
(抜粋)今年もまた諸聖徒日を迎え、こうして柳城に関わりを持つ皆さんと共に墓地礼拝を守ることができ、大変嬉しく思います。イエスをキリストと信じ、イエスに従い、その生涯を全うした数多くのキリスト者を覚え、その生きざまに目を向けることにより、今を生きるわたしたちの信仰がもう一度見つめ直され、問い直される時にいたしましょう。

今日、わたしたちがこうして生かされているのは、イエスに信頼し、彼を一心に見つめて走り続けていったおびただしい信仰の証人の群れに囲まれているからにほかなりません。彼らによってイエスを信じる信仰が、今このようにしてわたしたちに伝えられていることを実感する時、深い感謝の念が内から湧き上ってくるのを覚えます。

柳城119年間の歴史の中に、信仰の先達による物心両面にわたる大きな信仰の遺産を受け継いでいます。その上に現在のわたしたちが立っています。

昨今、わたしたちの周囲を見回す時、残念ながら明るい話題が少ないです。しかし、いつの時代でも人が人として真剣に生きていこうとする時、必ず数多くの難問に遭遇し、そこで呻吟します。今がまさにそのような時代なのです。だからこそ、わたしたちの使命は「世の終わりまで、いつもあなたがたと共にいる」(マタイ28:20)と約束されたイエスを一心に見つめながら、「おびただしい証人の群れに囲まれ、」「神の栄光にあずかる希望」(ローマ5:3)を与えられている者として前進していくことなのです。

 

 

 

 

 

 

●主の祈り
●諸祈祷
●祝福
●聖歌 第495番「イスよ わが神よ」
●献花

 

 

 

 

 

(加藤)

【申命記16:16-17】
16:16 男子はすべて、年に三度、すなわち除酵祭、七週祭、仮庵祭に、あなたの神、主の御前、主の選ばれる場所に出ねばならない。ただし、何も持たずに主の御前に出てはならない。
16:17 あなたの神、主より受けた祝福に応じて、それぞれ、献げ物を携えなさい。

11月23日は勤労感謝の日です。様々の分野で良き働きをされた人々を覚え、感謝する日です。教会ではこの日に近い日曜日(降臨節前主日)に収穫感謝の日を守る習慣があります。

勤労感謝の日は働く人々に対して感謝する日ですが、収穫感謝の日はすべてのものをお与えくださる神さまに感謝する日です。教会では果物や野菜などを持ち寄って、大人も子どもも一緒に集まって収穫感謝の礼拝を捧げ、神の恵みに感謝します。

旧約聖書の出エジプト記23章、申命記16 章などを見ますと、イスラエルには三つの大きなお祭りがありました。その一つに取り入れの祭り(仮庵の祭り)があり、秋の収穫物を神さまにお捧げし、「神さま、こんなに多くの地の産物が取れました。ありがとうございました。」と感謝しました。これがもともとの感謝の日ですが、今日教会で守っている収穫感謝の日の起源は、今から約400年ほど前、日本では徳川家康の時代にさかのぼります。

1620年9月6日、イギリスから神を信じ、イエス・キリストを信じる人々102人(男78、女24)が新天地を求め、メイ・フラワー号という船に乗って、アメリカに向かいました。12月21日,アメリカの東海岸プリマスに上陸し、そこに丸太小屋を建てました。その冬の厳しい寒さと飢えのために半数近くの人が死んでしまいました。翌年、親切な先住民に助けられ、トウモロコシを作り、僅かでしたがその秋トウモロコシを収穫することができました。人々はこの収穫を心から喜び、3日間にわたって神さまへの感謝のお祭りをしました。

これが今日守っている収穫感謝の日の始まりです。アメリカ合衆国ではリンカーン大統領が1864年、11月第4木曜日を収穫感謝の日と定め、国の祝日として記念しています。

わたしたちはこの日を、日々の糧が与えられていることへの感謝と共に、今なお多くの飢餓の中に苦しんでいる世界各国の多くの人々を覚える日として、大切にしたいと思います。申命記14:22―27では、神さまに捧げられたものを隣人と共に分かち合うことの大切さが強調されています。わたしたちが収穫感謝の捧げものなどを、施設に入っておられる方々、ご病人やお年寄り、孤独な人々にお届けし、感謝と喜びを分かち合うことは意義あることです。

神さまと人々に心から感謝すること、ありがとうございますと言うこと、それが今のわたしたちに一番欠けています。感謝より不平のほうが多い日々です。ですから、日々の生活の中で、意識して感謝の気持ちを態度に表していくようにしたいものです。

来週からの保育実習の現場で実際にやってみてください。(チャプレン大西 修 主教)

ローズマリー

ただ今マタイ教会のチャペルではクリスマス展が開催されています。

先日、朝のお祈りタイムのお時間を小礼拝堂にて大西チャプレンとご一緒させていただいた後、このクリスマスの可愛らしい人形やモコモコの羊たちを見ていたのです。

すると大西チャプレンより「これはクリブと言うんだよ。飼い葉桶という意味なんだ」と教えていただきました。

膝を床につけ両腕を机に。そのやわらかく伸ばした腕に右、左と順に顔をつけ、そのKrippeの世界にひたります。子どもの目線で。

「子どもたちは、こんな美しい世界をいつも見ているんだね」

そう…私たちこそ、子どもになる。

柳城のクリスマス。

Krippeは今年も私たち学生を見守り、待っていてくれます。(岩付)

シェア12(2017/10/25)『たとえ話の秘密』
「あなたがたには神の国の秘密が打ち明けられているが、外の人びとには、すべてがたとえで示される。」(マルコ4:11)

シェア13(2017/11/8)『自分の秤で量られる』
 「あなたがたは自分の量る秤で量り与えられ、更にたくさん与えられる。」(マルコ4:25)

2017年6月28日から始まった「バイブルタイム」も早いもので第12,13回の開催となっています。12回目からはキリスト教センター主催の企画として再スタートしています。

開催場所はマタイ教会小礼拝堂です。週に一度、学生の有志の願いにお応えいただき、お話をうかがっています。

さて。みなさんは聖書の勉強会と聞くと、とても難しくて狭い世界の内輪の勉強会とのイメージを持たれるのかもしれませんね😊✨ しかし柳城のバイブルタイムでは、楽しく親しみの時間を大切に、福音書を使って「人間」イエス・キリストを学んでいます。

シェア12,13回ではイエスさまのたとえ話の秘密をイエスさまのまなざしと弟子たちの目線から学ぶことができました。イエスさまのたとえ話には、いつも成長と選択の自由が示されており、厳しさと慈しみを合わせて感じ入ることができます。

そして本物であれ…。そのお姿から気づきを与えられ、「すべてはあなた次第である」との祝福をいただいているようです。バイブルタイムでは学生ひとりひとりが人間イエス・キリストを知り、自身の秤にて考えを選び取る自由が与えられています。

「求めなさい。そうすれば、与えられる。探しなさい。そうすれば、見つかる。」(マタイ7:7)

イエスさまは保育者に向けて、時には、どん欲なまでの成長を期待している…。こんなことも学べました。そして、よりいっそうこれからも。バイブルタイムでは楽しくワクワクと学びを分かち合っていきます。

【マルコによる福音書4:30-32】
4:30 更に、イエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。
4:31 それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、
4:32 蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」

神様の国はからし種のようなもの。土に蒔く時には、地上のどんな種よりも小さいが、蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作ることができるほど、大きな枝を張る。

わたしの小さな、からし種のような出来事を、今日はお話ししたいと思います。私は20代の時、自分の進路に悩み、苦しんでいました。ある時、ボランティア募集の広告を見て、近くにある福祉施設を訪問しました。

天気は薄曇りで、小雨が降っていました。広い敷地には物音もせず、静まり返っていました。私は帰ろうとしました。その時、

「こんにちは。どこから来たの。また来てね」

と声をかけてくれた方がいました。その方は知的なしょうがいをお持ちの方でした。手を差し出してくださるので、私も手を握り、「また来ます」と言いました。

帰宅後、「また来る」という約束をしてしまった…と思いました。約束を思い返し、もう一度その施設を訪れることになりました。そこで私は、施設を利用する子ども達や、大人のみなさんと、様々な出会いをし、スタッフとしてそこで働くようになりました。そこは聖公会の施設でしたので、わたしはチャペルに通うようになり、洗礼を受けました。

あの時の、手を差し出してくれた方との出会いがなかったら、私は今、ここにいません。出会いの不思議さを思います。

詩人・塔和子さんの詩に、「胸の泉に」という作品があります。

「人はかかわることからさまざまな思いを知る/子は親とかかわり/親は子とかかわることによって/恋も友情も/かかわることから始まって/かかわったが故に起こる/幸や不幸を/積み重ねて大きくなり/くり返すことで磨かれ/そして人は/人の間で思いを削り思いをふくらませ/生を綴る」

わたしは自分の胸の中に、施設や教会で出会った、たくさんの人達の面影があることを感じます。そしてそれらの人達が今も私を励まし、支えてくれていると、実感しています。

みなさんは今、子ども達にかかわり、共に生きるための準備をしています。これから磨かれていく、宝石の原石として、一生懸命に毎日を送っています。これからたくさんの人と出会い、たくさんの人と別れ、喜び、泣きながら生きていくことでしょう。それらすべての出会いは、みなさんの「胸の泉」を豊かにしてくれます。いつか、気付く時が、必ず来ます。「あの、からし種のような小さな出会いが、私を深く豊かにしてくれたのだ」と。

みなさんも自分の「胸の泉」に、たくさんの人の思いを集め、そして他の人の「胸の泉」に、たくさんのものを手渡して、心の広い、大きな人になってください。その木陰で鳥が巣を作り、休めるような、深い思いを持った人になってください。(大和孝明さん:中部教区センター職員)

今回は日本聖公会中部教区センター職員の大和孝明さんにお話をしていただきます。
大和さんはこの6月にご結婚されたばかりの、目がキラキラしてて優しい感じのお兄さんです。
私たちの「胸の泉」は宇宙よりも広大です。その泉に落ちた一粒の小さな種が「人のつながり」という波紋を無限に広がらせる。イエス・キリストの愛で全世界の人々がつながっていく様子が目に浮かぶようです。

●お話のテーマ:「胸の泉に」
●お話:大和孝明さん(中部教区センター職員)
●聖書箇所:マルコによる福音書4:30-32
4:30 更に、イエスは言われた。「神の国を何にたとえようか。どのようなたとえで示そうか。
4:31 それは、からし種のようなものである。土に蒔くときには、地上のどんな種よりも小さいが、
4:32 蒔くと、成長してどんな野菜よりも大きくなり、葉の陰に空の鳥が巣を作れるほど大きな枝を張る。」

●日付:11月8日(水) 13:10~ 対象:保育科1年生・保育科2年生・専攻科学生・教職員
●礼拝形態:合同礼拝
●場所:チャペル

○次回以降の予定
・11/15(水) 合同礼拝(チャペル) 13:10~ 説教:大西 修 チャプレン
・12/6(水) 合同礼拝(チャペル)13:10~ 説教:大西 修 チャプレン ★短大附属柳城幼稚園のあお組さんがキャロリングを披露してくださいます。

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